こんにちは、うりぼうです。
3Dプリンターで家が建つ時代がもうそこまで迫っているというお話です。
家の価格が暴落する未来もあるかもしれません。
ちょっと自分なりに考察してみました。
3Dプリンターで家が建つ
3Dプリンターによる家の建設はどこまで進んでる?
まずはこの記事

2021年6月の記事ですが、オランダで世界初の3Dプリンターで作成した賃貸住宅の入居者が決まったというニュースです。
そう、すでに3Dプリンターによる家の建設は実用化されているのです。

でもまだ日本には3Dプリンターの家なんてないよね?
そうです。
地震大国である日本は建築基準法が厳しいため、その基準を満たす住宅を3Dプリンターで作るのは難しいのです。
続いてこちらの記事

この記事では、まずはSphere(スフィア)と呼ばれる球体上の小さな部屋を作っている様子が見れます。
大きさは約10平米。
10平米を超えなければ現行の建築基準法外の建物と扱われることから、まずは作ってみたという感じ。
とはいえ、しっかりした熱い壁で別荘として使えそうです。
2022年8月には一般販売もされるとのこと。
兵庫県に本社を置くセレンディクスという会社が手掛けています。
セレンディクスは、世界の様々な企業と共同開発を進めています。
特に注目すべきポイントは、慶應義塾大学の研究機関と一緒にフジツボハウスという家の開発を進めているところ。
こちらは2023年春には500万円以下の価格で販売開始する予定となっています。
49平米で、写真を見る限り平屋です。
まだまだ2階建ては厳しいかもしれません。
もう一つ、 株式会社Polyuseという会社もあります。
こちらはCEO、COOともにまだ20代と若い方ですが、広さ17㎡の建築基準法に準拠した家の建築に成功しています。
こちらの企業はyoutubeでも紹介されています。

どちらも楽しみな企業です。
3Dプリンターの家についてもっと知りたいと思った方はyoutubeで「3Dプリンター 家」で検索してみるとよいでしょう。
3Dプリンターの家は何がすごい?
3Dプリンターで家が気軽に作れるようになると、現在の不動産業を一変させる威力があります。
3Dプリンターは機械です。
そして設計データを読み込ませて材料を流し込めば人手は不要です。
さらに、最近は使える素材も格段に増えており、用途によって材料を使い分けることもできるようになってきています。
足場を作る人も、釘を打つ人も、いらなくなってしまいます。
つまり、人件費が大幅に減ります。
また、3Dプリンターは停電などが起きない限り24時間動き続けます。
工期がとてもとても短くなります。
先ほどの記事に出てくる10平米程度の部屋(スフィア)であれば24時間以内に完成するそうです。
人件費も安い、工期も短く次々に建てられる、さらにはデータを読み込ませれば、全く同じ家をどんどん建てていけるわけですので、そりゃー安くできるよね、ということです。
先ほどのフジツボハウスが平屋とはいえ49平米で500万円以下という安価な価格を打ち出せるのも納得ですね。
マンションは作れる?
2022年5月時点では、日本企業は3Dプリンターでマンションを作ることはできません。
しかし、海外ではすでに2階建て以上の建設に成功している話もありますので、近い将来日本の建築基準法を満たしたマンションが3Dプリンターで作られるかもしれません。
マンションはかなりの人手と工期が必要ですから、もしマンションが3Dプリンターで作れるようになったら不動産業界の常識が覆るほどの衝撃となります。
しかし、戸建の主流である2階建てや3階建てであれば数年程度の近い未来に建てることができるようになりそうです。
今後起こりそうなこと
では、今後起こりそうな事について考えてみましょう。
マンションはまだしばらく作れなさそうですので一旦除外するとして、戸建の価格は暴落する可能性があります。
今までの1/3~1/5程度で家ができてしまっては価格の暴落は避けられません。
しかも作業するのは3Dプリンタ―ですから、今まではお金がかかるせいであきらめていた理想の注文住宅を安価に作れる未来が来ます。
賃貸で生活している人は勝ち組になれるかもしれませんね。
戸建を35年ローンなどで買ってしまった人は大変です。
家の価値が大幅に下がって売れなくなってしまいます。
(ちなみに私はがっつりローンを組んで戸建を買っています)

ダメじゃねーか!
終わったー人生終わったー
住宅ローン組んでる人みんな負け組じゃん
とはいえ、家の価格が下がり、車を買う感覚で家を建てられる世の中になったらどうなるでしょうか?
間違いなく土地の価格が上がりますよね。
土地さえあれば車と同じくらいの値段で家を建てられるのですから。
そりゃーみんな土地を買いたくなるはずです。
田舎の誰も買わなかったような土地ですら高値になる可能性もあります。
戸建の価格は下がっても、土地の価格は上がることが予想できるため、今戸建をローン組んで住んでる人もそう悲観することはないです。
(むしろ今土地を持ってる分、戸建持ち家は勝ち組になるかも)
戸建を買ってる人はみんな土地の所有権もあるでしょうから、家が古くなった時に安く建て替えられるようになるわけです。
リフォームを数年遅らせて、3Dプリンターの家という選択肢が出てくるまで待ってみるのも良いかもしれませんね。
(家は所有権持ってるけど土地は借地権という方はちょっとまずいかも)
逆に楽しいことを考えましょう。
土地さえあれば車くらいの価格で家を建てられる未来を想像したらわくわくしませんか?
田舎の土地であれば安いですし、一家に一つ、いや複数の別荘を持つのが当たり前になるような時代が来るかもしれません。
アパートが安く建てられるようになったら全体的に家賃も下がるはず。
そうなると平日は東京で安いアパートを借りつつ、土日は田舎で安く建てた家で趣味に没頭するとか、妄想が膨らみます。
不動産業界大丈夫?
不動産業界は今後が心配ですね。
特に戸建に強みをもつハウスメーカーは今のうちから対策を練らないとまずいでしょう。
積水ハウス、一建設、一条工務店などなど。
上手く3Dプリンターの会社と協業して次世代の家作りを切り開くか、3Dプリンターでは実現できない強みを持つか…
このあたりはどうなるか予想がつきません。
個人的にサムティさんの株を持っているのでサムティさんには頑張ってほしいところですが…
サムティさんはホテルなどもやってるのですぐどうこうなる可能性は低いですが、積水ハウスさんの株はちょっと買いづらいです。
積水ハウスさんも今のところ優良株なんですけど、、、
不動産投資への影響について
賃貸でよくあるアパートの建設が3Dプリンターでできるようになれば、当然安く建てられるため、賃料は安くできます。
今不動産をたくさん持っている不動産投資家はこれから苦戦する未来もあり得ますね。
キャッシュをたくさん持っている方なら良いですが、融資(借金)をたくさん受けて物件を買っている方は少しずつ苦境に立たされる可能性があります。
借り手は当然安く借りたいですし、3Dプリンターのアパートの方が安いならそっちに行きます。
そうなると賃料を下げざるを得なくなりますから、利回りが下がって今まで利益だった部分が吹き飛んで返済にお金が回らなくなってしまう可能性もあります。
不動産投資も安定したキャッシュ製造機ではなくなるかもしれませんね。
不動産投資家は今後の立ち回りに注意したほうがよさそうです。
まとめ
3Dプリンターで家が車くらいの価格で建つ未来がもうそこまで迫ってる。
戸建の価値は下がるかもだけど土地の価値は上がると思われる。
家の建て替えが安価にできるようになると考えれば戸建持ちも悪くない。
むしろ今土地を持っている分戸建持ちは勝ち組になるかも。
一家に複数の別荘を持つのが当たり前の世の中とか来そうでわくわくする。
不動産業界は今後どうなるか予想できない。怖い。
不動産投資の不透明感が増してきた。
以上です。
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