こんにちは、うりぼうです
前回の記事でBDCについて解説しました


今回は、BDCのETFについてお話しますね
BDCのETFはBIZD
そもそもBDCとは…
BDCについて軽くお話しておきます
BDCはビジネス・ディベロップメント・カンパニーの略
中堅以下の企業に資金提供したり、経営面のサポートなどをする企業です

銀行で大胆に融資を受けられない中堅以下の企業にお高い金利でお金を貸しています

利益の90%以上を配当に回すことで法人税の免除を受けているためBDCはどの銘柄も高配当です
BDCの融資先は中堅以下のため、貸し倒れのリスクがあります
また、法人税免除のため利益の90%以上を配当に回すという性質上、内部留保がほぼありません
金融危機に極端に弱い銘柄です

高配当だがそれなりにリスクもあるってことか…
そこで今回はBDCの詰め合わせパックであるETFを確認していきましょう
【BIZD】…日本では買えない
BDCのETFはBIZDがあります
しかし、日本では買えません

買えないのかよ!

アメリカの証券口座を作れば買えます
日本では無理ですねぇ…
そもそもBIZDは経費率10.23%です
経費率が高すぎるので買えたとしても買わない方がいいです
とはいえ、BIZDがどんなポートフォリオなのかを確認して、自分がBDCを買うときの参考にしましょう
【BIZD】の構成上位10
【BIZD】銘柄 | 【BIZD】比率 | |
1 | ARCC | 9.27% |
2 | HTGC | 5.22% |
3 | MAIN | 5.21% |
4 | PSEC | 5.17% |
5 | OCSL | 4.99% |
6 | ORCC | 4.96% |
7 | GBDC | 4.93% |
8 | FSKR | 4.91% |
9 | FSK | 4.87% |
10 | GSBD | 4.84% |

これの中からてきとーに買っていけば配当金ガッポガッポ

BIZDの中でもすでに上場廃止が決まっている銘柄も複数あるようです
てきとーに選ぶのは絶対にダメです
BIZDは26銘柄程度です
その中でもやはりエイリスキャピタル【ARCC】の比率が圧倒的に高いのが分かりますね
時価総額も高くてリーマンショックも乗り越えている銘柄です
個別にBDCを買っていくにしてもARCCは欠かせない銘柄ということです
【BIZD】のチャート
こちらがBIZDの5年チャートです
2020年にコロナショックで暴落していますが、持ち直してきました
基本的にはボックス相場で、配当だけを期待する銘柄です
では米国高配当ETFで有名なVYMとトータルリターンを比べてみましょう
出典:https://www.etfreplay.com/charts.aspx
緑がVYM、青がBIZDとなります

コロナショックで暴落してるけど、VYMと比べてもそれほど見劣りしないな

MAINやARCCはVYMよりトータルリターンは高いです
しかし、ETFとなると微妙な銘柄に足を引っ張られてしまうので…
銘柄が増えてリスクを多少分散できる分、良いDBC銘柄だけを個別に買うよりパフォーマンスは劣ります
ちなみに、BDCZという「ウェルズ・ファーゴ・ビジネス・デベロップメント・インデックス」に連動するBDCのETFもあります
こちらも日本では買えませんし、パフォーマンスもBIZDと大して変わりません
BIZDとBDCZを比べたチャートです
青がBDCZとなります
値動きはほとんど変わりませんね
BDCZの方が構成銘柄が多く、よりダメな銘柄も含まれているためコロナショックで下がった後の戻りが遅いです
まあどちらも大して変わりません
日本で買えるBDC銘柄

BDCのETFで構成銘柄を見たけど、日本で買えるのどれよ?
まず、BDC銘柄はSBI証券、マネックス証券では取り扱いがないと思っておいた方が良いです
というのも、数年前まではSBIやマネックスで買えていた銘柄も、買えなくなったという報告があるからです
もし今買えても、買えなくなる可能性が高いです
BDC銘柄を買うなら楽天証券で買いましょう
では、先ほどの上位10銘柄の中から楽天証券で買えるものに〇を付けました
【BIZD】銘柄 | 楽天証券で買えるもの | |
1 | ARCC | 〇 |
2 | HTGC | 〇 |
3 | MAIN | 〇 |
4 | PSEC | 〇 |
5 | OCSL | × |
6 | ORCC | 〇 |
7 | GBDC | × |
8 | FSKR | × |
9 | FSK | × |
10 | GSBD | × |

ARCC、HTGC、MAIN、PSEC、ORCCの5銘柄が買えるんですね
ETFでも構成比率の高い銘柄ですし、この中から選べば比較的リスクは低そうです
BDC自体リスクが高いものであることを認識しつつ、この5銘柄から厳選しましょう
BIZDの雑感
私がメインで投資しているVYMの5年間のトータルリターンは81.8%
BIZDは71.3%です
配当を多く出すということは、それだけ税金も多く取られます
税引き後のリターンではもっと差が出るでしょう
VYMは米国の財務健全な400銘柄に分散していて、BDCのETFよりトータルリターンは良いです
いくら高配当でも、BDCのETFをメインで買う必要はなさそうですね

BDCを個別に厳選して自身のポートフォリオに少量加えるくらいの付き合い方がちょうど良さそうです
私は配当金による手取り収入のアップを目指しているため、BDCにも多少投資しています
今持っているのはARCCとMAINですね
引き続きVYMメインで少量をBDCにというスタンスは変わらずに行きます
日本から買えて、10%を超える高配当ETFにQYLDという銘柄があります
QYLDについてはこちらの記事を参照下さい

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