こんにちは、うりぼうです
今回は超高配当の米国株であるBDCについて解説していきます

高配当なのでリスクはもちろんありますが…
不労所得が大好きな方は一考の余地がある投資先ですよ
BDC解説
BDCとは
BDCは、ビジネス・ディベロップメント・カンパニーの略です
日本語では事業開発会社と言います
BDCの仕組みを以下の図にまとめました
私たち投資家は、BDCを通じて複数の中堅以下の企業に融資できるというわけですね
リスクの高い投資信託のようなイメージ
中小及び新興企業への資金供給等を促す目的で誕生したものであり、資金面だけでなく経営面でのサポートも行っています
貸したお金の金利分や経営面でサポートした分の手数料などが収益となります
超高配当
BDCはどの銘柄も超高配当です
株であれば3%を超えたら高配当
5%を超えたら超高配当と言えるレベルです
しかし、BDCは配当利回り8%~10%を超えるものまであります

BDCの配当利回りは7%台だとちょっと低いくらいです
買うタイミング次第で10%越えも全然狙えるのがBDC
利益の90%以上を配当に充てることで法人税の免除を受けています

法人税免除の仕組みはリートと一緒ですね
それにしてもすごい配当…
簡単にいくつかBDC銘柄の配当利回りを確認してみましょう
価格は2021/05/05時点で、配当金は直近のものを使って計算します
銘柄 | 株価(ドル) | 直近配当金 | 配当利回り |
BIZD(ETF) | 16.68 | 0.3708 (年4回) | 8.89% |
ARCC | 19.00 | 0.4 (年4回) | 8.42% |
ORCC | 14.46 | 0.31 (年4回) | 8.57% |
MAIN | 42.06 | 0.205 (毎月) | 5.84% |
PSEC | 8.08 | 0.06 (毎月) | 8.91% |
このように、BDCは超高配当となります
BDC指数に連動するETFであるBIZDが9%近くですので、このあたりがBDCの中央値と言えます
BDC指数
BDCの動向を知るための指数として以下のものがあります
アメリカではこのBDC指数に連動するETFが上場されています

BDCのETFはBIZDが有名です
残念ながら日本では購入できません

日本じゃ買えないのかぁ…
ではここでBDCの相場観を確認するためS&P BDC指数の10年チャートを見てみましょう
出典:https://www.spglobal.com/spdji/en/indices/equity/sp-bdc-index/#overview
10年チャートで見てもボックス相場
値上がり益はほとんど期待できないことが分かります
さらに、2020年に一度暴落していますね
これはコロナショックです
BDC全体で50%くらい下がっていたことが分かります
BDCのリスク
BDCは中堅以下の企業への融資がメインとなります
当然S&P500に入るような大企業ではなく、吹けば飛ぶような企業も投資先に含まれています

財務基盤の弱い企業へも融資しているため、リーマンショックのような金融危機に極端に弱いわけですね

そうです
さらに、不景気に弱い、株価は上がらないという完全なインカム狙いの銘柄がBDCです
それだけ弱点が明確なのに投資家を魅了してやまないのがBDCです
BDCの狙いどころ
BDCの代表格であるARCC(エイリスキャピタル)はリーマンショックを乗り越えています
時価総額もBDCの中で1番の銘柄です
そのため、暴落時に拾いたい銘柄として投資家には密かに人気だったりします

19ドル付近だった株価は、2020年のコロナショックでは9ドル付近まで落ちました
でも減配は一切せず2021年5月現在株価はほぼ暴落前に戻っています
もし暴落時に10ドルで買って今も持っているとしたら、配当利回りは16%です

配当利回り16%!?
詐欺を疑うレベル
このように、BDCは普段から高配当なうえ暴落時に一気に下がるため、リスクが高いと知りながらも暴落時に仕込みたい銘柄としても有名です
BDC銘柄で買うとしたら
BDC銘柄なら何でもよいわけではありません
リスクが高いからこそ慎重に選びましょう
このあたりはBDCの中では結構よい銘柄です
あくまでBDC自体リスクがあるため、BDCの中ではよいというお話です
リスクを抑えて投資するなら
BDCはどうしてもリスクが高いです
自分のポートフォリオの一部にしましょう
例えば以下のような投資がおすすめです
このように、「コアとなる分散の効いた投資信託やETF」を増やしていく中で、少しだけBDCを入れるのがリスクを抑える方法です
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