こんにちは、うりぼうです
今回はDIVについてお話します

正式名称は「グローバルXスーパーディビデント米国低ベータETF」です
SPYDに少し似ていますが、SPYDよりリスクが高い分、配当利回りの高いETFとなります
DIV解説
DIVとは
グローバルX社が運用するETF
組み入れ銘柄はいくつかの条件を満たしたものが選ばれます
ベータ値は、ここではS&P500が1%動いたときにどのくらい価格が動くのかをパーセンテージ化した数値です
つまり、S&P500の価格につられにくい銘柄の中で2年以上配当(分配)を出している銘柄の中から、配当利回り上位50銘柄を集めたETFがDIVです
選定条件は多少異なるものの、S&P500の中から配当利回り上位80銘柄を集めたSPYDの全米版に近い形で運用されています
価格や分配利回り
出典:https://globalxetfs.co.jp/funds/div/
いくつか注目ポイントを抜き出しました

毎月分配の高配当ETFか
怪しいな…
利回りも言うほど高くないし

分配利回りは最近落ちてきていますが、それでも5%を超えているのは立派ですよ
7%を超えることもあるので、かなりの高配当と言えます
経費率0.45%でそこそこ高めです
VYMやHDV、SPYDは0.1%を切っています
とはいえ、投資の方向性はちょっと面白いのでご紹介しますね
チャート
出典:google finance
比較的ボックス相場
でもコロナショックで50%くらいの暴落をしています
下落耐性は全くありませんね

安い時に買えばいいのでは??

と思われるかもしれませんが、そうとも言い切れないのがこのETF
その理由も説明します
DIVの注意点
DIVの注意点について説明します
これを見れば、安い時に買えばいいとも言い切れないがの分かるかと思います
このETFは銘柄選定の条件が比較的甘いのです
財務基盤の弱い銘柄が普通に入っているため、キャピタルゲインは狙えません
また、分配金も安定しないのが弱点となります
配当性向が100%を超えている銘柄だったり、赤字の企業も組み入れられることもあるため、銘柄選定はそんなに良くないということを覚えておきましょう
そのため、暴落時に無配転落してしまうような銘柄も多く含まれています
暴落したら価格の下落と大幅減配のダブルパンチを食らう可能性が高いです
暴落時に買っていいのは、経済が落ち込んでも乗り越えられるだけの優秀な銘柄だけです
S&P500の中から選ばれているSPYDですら、コロナショック時の暴落では酷評されていました

「個別株では絶対に買いたくない銘柄でもETFならいいよね」っていう投資方法ですね
投資初心者にはおすすめしないETFなのは間違いなさそうです
VYM、SPYD、HDV、SDIVのトータルリターンを比較
いくつかのETFとトータルリターンを比較してみようと思います
まずはそれぞれの特徴を軽く見てみましょう
有名な米国高配当ETFであるVYM、HDV、SPYDと世界高配当ETFであるSDIVです
では5年間のトータルリターンを見てみましょう
出典:https://www.etfreplay.com/charts.aspx
・VYM:緑 ・HDV:青 ・SPYD:黄 ・SDIV:黒 ・DIV:赤
やはりトータルリターンではVYMが強いですね
DIVは財務面を考えていないのでSPYD以上にキャピタルゲインが狙えず、トータルリターンでは苦しい結果となります

これは微妙だな

そうですね
調べてみて、私もこれはなし寄りのなしだと思いました
毎月分配のETFが欲しい方は前回記事にしたQYLDの方がおすすめです
QYLDは5年間のトータルリターンを比較してもVYM、HDV、SPYDと競える優秀なETFでした

どういう投資家におすすめか
トータルリターンが低すぎるのでおすすめはできないという結論です
SPYDの全米版という方向性は面白いですが、S&P500というすでに優秀な銘柄が集まっている中から選んでいるSPYDと比べると銘柄選定が緩いのが難点ですね
S&P500には入らないくらいの小型、中型株でも財務健全な優良銘柄を選定してくれるのであれば良いのですが…
トータルリターンが欲しいならQQQやVOO
高配当のETFが欲しい方はVYMやHDV、SPYD
毎月分配型のETFが欲しいならQYLDの方がおすすめです
コメント