こんにちは、うりぼうです
今回は、福岡の配当王と勝手に名付けた大石産業さんについて確認していきます
配当好きなら知っておかないといけない銘柄ですが、知名度は結構低いイメージです
みんな大好き株主優待もある銘柄です
大石産業
どんな会社??
大石産業は福岡県北九州市に本社を置く、福岡に根ざした企業です
1925年から続いていた大石商店から、1947年に組織変更し株式会社として設立されます
包装資材の総合メーカーであり、絆創膏に使用されているポリウレタンフィルム、卵が入っている紙パックにも大石産業のパルピーiと呼ばれる製品が使われています

日常生活の様々なところで大石産業の製品が使われています
いきなり業績が傾くようなリスクの高い企業ではなさそうです
セグメントは大きく分けて二つ
どちらの事業もそれほど偏りなく売上を上げていて、二つの事業が両輪でしっかり会社を支えています
段ボール、コンビニ弁当のトレー、卵の紙パック、ドリンク持ち帰り用トレー、食品容器用フィルム
どれも身近なものですが、なくてはならないものですね
環境保護の観点から、紙に関する技術はこれからもいろんな分野に応用されてくるでしょう

しかし、食品トレーなどのプラスチックも作っており、このあたりは今後生産抑制の動きが強くなるリスクもあります
また、関連会社がマレーシアとシンガポールにあるため、少ないながら海外の売上もあります
業績
出典:IRBANK
近年は売上は長いこと停滞しているように見えますが、営業利益、経常利益は上がったり下がったりしながら少しずつ良くなっていますね
出典:IRBANK
一株あたりの利益を表すEPSも良くなってきており、2022年は273円の予想です
今後も安定して配当を出してくれそうな業績ですね
財務状況
出典:IRBANK
長年安定して経営をしている会社だけあって財務はとても健全
自己資本比率は65%を超えていて、利益剰余金は150億円を超えます
有利子負債比率も6.4%ですのでかなりキャッシュを持っている会社ですね
BPSが右肩上がりなのも素晴らしいです
財務は文句のつけようもありません
株価
出典:https://jp.tradingview.com/chart/
大石産業は2016年頃までは1200円台くらいで推移していましたが、2021年は1800円くらいです
2021/08/21時点での株価は1770円
近年業績が良くなってきている割にPERは6.48倍、PBRは0.46倍とかなり割安に見えます

しかし、個人的にはもう少し落ちてから買いたいですねー
今は日経平均も落ちてきてますし、まだ慌てるような時間じゃない…!かも
配当
配当は3月末の期末配当と9月末の中間配当があります
配当は中間と期末で半分ずつ出すような形です
年度 | 配当 | 配当性向 |
2015 | 38円 | 26.98% |
2016 | 44円 | 16.64% |
2017 | 50円 | 17.5% |
2018 | 54円 | 23.72% |
2019 | 54円 | 39.83% |
2020 | 58円 | 25.86% |
2021 | 58円 | 24.64% |
基本的には増配基調ですが、素晴らしいのは配当性向
2021年は1株当たり58円となっていますが、配当性向は24.64%
鉄壁の財務をキープしつつ、配当も全く無理をしていません
これはまだまだ増配余力がありますね
自社株買いはほとんどやらない年もあれば、2019年は総還元性向が80%になるくらいやっていたりもします

財務鉄壁ですでに高配当銘柄で株主優待も出してるのに増配余力がまだまだあるとかやべーなこの企業、まだ界王拳残してる状態の悟〇かよ
株主優待
では株主優待を見ていきましょう
※ちなみにQUOカードは大石産業オリジナルデザインです
さすがに優待は年1回ですし、100株で1000円分とそこまで豪華ではありません
すでに高配当ですので、優待はおまけ程度の位置づけですね
とはいえ、使い勝手の良いQUOカードがいただけるのはいいですね
利回りを計算
では配当+優待利回りを計算してみましょう
株価は2021/08/21時点の1770円、配当は58円、優待は100株以上でもらえる1000円分で計算します
配当利回りだけなら3.27%です
優待を合わせてもぎりぎり4%にはいきませんでした

エディオンとかの方が利回り良くない?
配当+優待利回りが良い銘柄は他にたくさんありますね
当ブログでもいくつかご紹介しています


しかし、高配当企業にとって大事なのは配当をこれからも長い期間維持できるかということ
その点については大石産業は全く問題ありませんし、なんなら増配の可能性が大いにあります
配当+優待利回りという点においてはそこまで高くはありませんが、長期投資という点においては有力な選択肢になってくる銘柄でしょう
楽天証券でも取引できるようになりました ※2022/03更新
元々福岡証券取引所に単独上場している企業で、東証には上場していない会社でした
福証は楽天証券では取引できないのですが、、、
(SBI証券やマネックス証券では問題なく取引ができます)
2022年2月に東証2部へ上場しました!
これで楽天証券でも問題なく取引できるようになりました
まとめ
財務健全、増配余力あり、BPS右肩上がりと、高配当企業に投資するときのお手本のような銘柄だと思います
長らく福岡証券取引所にのみ上場していたことから、福岡の地に根ざした企業と言えます

こういった地域に根ざした企業というのは、その地域の優良企業として扱われ、地元の教育機関(専門学校など)から新卒採用に受けに来る地元民が多く、「転職せず長年貢献してくれる有望な人材を確保しやすい」というメリットがあったりします
最近は少子化に職業の多様化が重なって大手子会社レベルでも新卒採用に苦戦するような時代ですので、新卒採用がやりやすいというのは結構なメリットだったりします
高配当銘柄としてみると欠点らしい欠点も見あたりません
長期投資のポートフォリオに加えるのにちょうどよい銘柄ですね
資金に余裕のある時に積極的に狙っていきたい銘柄です
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