こんにちは、うりぼうです

今回は、【家賃滞納という貧困】という本を読んで思ったことを書きたいと思います
本当にお金がなくて困っている人のリアルな実情を知ることができます
不動産投資をしようと考えている方も読んでおいた方がいいかもしれません
一読の価値があるおすすめできる本です
家賃滞納という貧困
概要
著者の太田垣さんは30歳で生後6か月のお子さんをかかえて離婚し、6年間もの極貧生活を経験したそうです
離婚した元夫が養育費を支払わず、極貧生活の中で司法書士の試験に合格
家主側の訴訟代理人として2200件以上の家賃滞納者と向き合い続けた著者が、貧困に直面する多くの人の事例を紹介し、貧困という社会問題を伝える本になっています
この本で学べる事
様々な事例
この本では18の事例が書かれています
上記以外にも様々な事例が紹介されています
事例の中には、お酒に溺れた人など、まさに自業自得のような酷いものもあります
ただ、本人の努力ではどうしようもない事例も多く紹介されていました
特に深刻なものは、高齢者、シングルマザー、家族仲が悪いというキーワードがあります
高齢者の場合
高齢者の場合は、夫が亡くなり残された奥さんが年金だけでやりくりできなくなってしまうケースが多いようです
どうしても若い時のように働くことはできませんので、生活基盤が弱い方が多いのです
高齢を理由に安い部屋に引っ越すこともできないままどうにもならなくなるケースが増えているようです
これは今後社会問題となっていくでしょう
高齢者の場合は強制執行できない場合もあるようです
こういうことがあり得ます
この本で紹介されている事例では、強制執行不可の事例もありました
何とか高齢者施設を見つけ転居してもらったものの、高齢者施設では身の回りのものしか持っていけないため、ほとんどの荷物が残されたまま
家主が撤去費用を負担し、今までの滞納額も全く回収できないという家主にとっては最悪な結末でした
訴訟手続き費用、今までの滞納分、荷物の撤去費用など
合わせて数百万円の損失という事例もあったそうです

だから歳を取れば取るほど部屋を借りにくくなるというわけですね

これを見ると、家主が高齢者に部屋を貸したくないと言うのも分かりますね
不動産投資をする側の観点では、こういったことは絶対に避けなければなりません
また、自身が高齢になった時に部屋を借りることができないというリスクがあることを知っておかなければなりません
持ち家派と賃貸派なんて言葉で色々議論は起こりますが、高齢になった時のリスクも考えておく必要がありますね
悪質な滞納者も…
一日でも長く居座る方法をネットで簡単に検索できる時代
わざと支払わず居座り、強制退去となったら別の不動産屋に行って別の家を借りる
それを繰り返している人も多くいるにも関わらず、信用情報のように悪質な賃借人の情報は共有されません
開き直って居座っている人もいるようです
こういったことを聞くと、不動産投資には相応のリスクがあるなと思いました
このような悪質な滞納者に当たってしまったら…
もっと言うと、複数の悪質な滞納者に居座られてしまったらとんでもない損失になりますね
シングルマザーの場合
シングルマザーの貧困は本当に多いようです
そんな事例も語られています
住民票を残したまま転居し、そのまま養育費を払わず逃げた男の話もありました
ここで家族、シングルマザーになってしまった方の両親に頼れればまだよいですが、そううまくはいきません
シングルマザーの多くは親との問題を抱えています
著者は、親から認めてもらえない、受け入れてくれないと感じている人ほど自己肯定感が低く、ダメな異性を選んでしまいがちだと言います

夫婦円満な家庭に生まれ育つこと
それがとても恵まれていることだということですね
また、両親や結婚相手となんでも相談できる信頼関係を築いておくことが人生最大の危機を乗り越えることにつながります
本当に苦しい貧困に陥っている人の共通点
本当に苦しんでいる人には共通点がありました
そのほとんどが家族との信頼関係を築けていないという点
家族の反対を押し切って企業したけど失敗、お金が無くなっていくのを相談できず家賃滞納
親と喧嘩して家出したまま貧困に陥って抜け出せない
そういった事例が多く語られていました
両親や親族、ご近所さんといった人とのつながりが希薄になってきている現代日本では特に、本当に困ったときに相談できるような信頼関係を築いていくことが重要だと感じます
本当に困っている時は話を聞いてくれるだけでもだいぶ精神的に楽になりますから

腹を割って話しができる人間関係を築くこと
勇気を出して信頼している人に相談すること
この二つが本当に困ったことを乗り越えるポイントです
雑感
様々な事例を紹介しながら、日本はお金の教育が足りないこと、シングルマザーが直面する貧困の深刻さ、法整備の話など
家賃滞納者と向き合い続けた著者の話はとてもリアルで、決して他人事のようには思えませんでした
何も考えずに生活していたら、いつか自分も同じようなことになるのではないか
そう思わされる内容でした
若いうちから経済基盤を築いていくことの重要性を感じます
私は30代ですが、20代は本当に何も考えていませんでした
貯金はほぼゼロ、何にお金を使っているかも自分で把握していない状態でした
投資による資産形成で人生を豊かにしていくという考え方に出会って変わることができました
今は投資信託の定期買い付けでインデックス投資をしつつ、高配当の米国ETFなどで不労所得を増やしており、着実に資産が増えています
もし私が20代の時から変わらず散財し定年を迎えていたら…
おそらく高齢での家賃滞納でどうにもならなくなっていたでしょう
この本で少しでも若いうちから本気でお金に向き合える人が増えることを願わずにはいられません
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